子宮頚癌ワクチンに関するお知らせ
【ワクチンの概要】
子宮頸癌は20〜30代の女性に最も多い癌です.現在わが国では年間約15000人が子宮頸癌にかかり,そのうち約3500人が死亡しています.また近年,子宮頸癌の発生数は急増傾向にあります.
子宮頸癌の主な原因は「子宮頚部にヒトパピローマウイルス(HPV)が感染すること」です.
子宮頸癌ワクチンはHPVの16型と18型の感染予防を目的としたワクチンです(効果は約20年間続くと推定されています).これをHPVに未だ感染していない女性すべてに接種すれば,わが国の子宮頸癌の発生は約60%減少すると推定されています.
日本産科婦人科学会と日本小児科学会は,HPV に未だ感染していないと考えられる11〜14 歳の女性に対する優先的なHPV ワクチン接種を強く推奨し,また15
〜45 歳の女性に対してもワクチン接種を推奨しています.
このワクチンの主な副作用は接種部位の疼痛・発赤・腫脹(ほぼ全例に出現)ですが,重い副作用は極めて少ないと言われています.
最後に,現行のHPV ワクチン接種を行っても約40%の子宮頸癌は予防できないため,今後も子宮頸癌検診を受け続けることは極めて重要です.
【ワクチンの種類】
@サーバリックス;子宮頸癌の予防(HPV16型と18型)
Aガーダシル;子宮頸癌の予防(HPV16型と18型)と尖形コンジローマの予防(HPV6型と11型)
※どちらも子宮頸癌の予防に有功です.ガーダシルは尖形コンジローマ(陰部のイボの一種)の予防も可能です.
【接種できる人】現時点では以下のとおりです.
@サーバリックス;中学1年生〜高校2年生のみ(※ただし,高校2年生は平成23年9月30日までに接種を始めてください.)
Aガーダシル;9歳以上の女性.
【接種回数】3回 ※肩に筋肉注射します.
【費用】
@サーバリックス;無料
Aガーダシル;中学1年生〜高校2年生は無料(※ただし,高校2年生は平成23年9月30日までに接種を始めてください).その他の年齢は有料.
【予約】受付または電話で予約してください.
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